短篇集でこれまでのヒロイン総集編＋α　ー　なれる！SE６

第６巻はシリーズ初の短編集。

話としては５つのエピソードを収録。

工兵が大学時代のゼミの同期の女の子と再開し、流れでその子の会社のネットワークの面倒を見るバイトを始める事になる。しかし、もちろんうまくいく筈もなく、というお話。この巻唯一のニューヒロイン（？）の登場ですが、まぁ、はい。

やっぱりIT技術を知っている人と知らない人との間にはいろいろな意味での壁が存在するな、というのが正直な感想。そういえば、実家に帰るたびに調子悪くなった電子機器の修理換装を押し付けらたっけなぁ。

ちなみにこのエピソードこの本で一番長く、全体の半分ぐらいを占めます。

営業で持ち込まれた新型無能ネットワーク機器の検証を工兵が行うという流れが、例により社長のムチャぶりにより構築の話に昇華という話。

検証の話もさることながら、正しいかどうかはさておき新興企業のネットワーク機器に対する考え方が、少なからざる影響を受けました。とはいえ、素人なのでなんとも分からないが正解なのですが…

社長の鶴の一声で現場技術者として室見と工兵が面接を行うことに。もちろん、うまくいく筈もなく、という話。

ついこの間まで就活をしていた自分には非常に真新しい話。実際、話の中では中途採用者の面接だったのですが、読み進めると就活していた頃の空気感や緊張感がフラッシュバックしてきます。いやぁ、我ながらよく内定出たもんだ。

蛇足ですが、カモメさんの謎がちょっぴり明かされたりもします。

橋本課長が部下の結婚式でスピーチをするために、工兵と二人でよりよいスピーチを探るという話。

個人的には橋本課長のギャップ萌えが気に入っており、今回も非常に楽しかったです。

梢が禁酒を図る話。それだけです。

このキャラも回を追うごとに徐々にやばい方向へと向かっている気がしますが、とにかく例に漏れずヤンデレです。

禁酒の話ですが、自分も酒好きな方だとは思います。しかし、飲まずにはいられないということが感覚的に理解できないんですよね。いわゆるアル中というやつでしょうか、まぁ、わからんほうがいいこともあるのかな。もちろん中央分離帯で朝を迎えたこともありません。

こんなかんじで、工兵君は今回も大絶賛モテ期真っ盛りでしたが、社畜っぷりにも磨きがかかったようです。物語の中ではちょうどスルガシステムに入社して一年が経ったようです。どう考えても入社一年生の経験値じゃない気がするんですが…

てなわけで、たまにこんな風に短編を挟んでくれると、読む側としては話が整理できてよかったと思います。

７巻が楽しみです。（もう、少し読み始めていますが）

Bたーんぶろぐ