Bたーんぶろぐ

プログラマがそんなにテックでないことを書きます。

みんな名前は知ってるけど、何やってんだかわからない人の本を読んでみた。 ー 私の名前は高城 剛。住所不定、職業不明。

 

私の名前は高城 剛。住所不定、職業不明。

私の名前は高城 剛。住所不定、職業不明。

 

 

名前だけは存じておりました

高城剛という名はかねてから知っていました。

しかし、この人が何者なのか。そして、生業は何なのか。てか、ハイパーメディアクリエイターって、いかにも胡散臭すぎないか?

結局のところ、落ち着くのがエリカ様の元旦那ということでしょう。

成金やりて社長が女優と結婚、そして離婚。

そんなありきたりなワイドショーの一登場人物にすぎないのではないかと。

 

 

先入観というのは恐ろしいものです。

完全にエリカ様の元旦那としてしか見ていなかった人物、はじめはちょっとした興味本位とAmazon日替わりセールに背中を押され、この本を購入。

本の構成としては、質問に一問一答で高城氏が答えていくというもの。

質問もありきたりなものから、変化球まで144もの質問に答えていきます。

そして、これらを読み進めていくうちに、彼の正体がわかっていきます。

てか、めっちゃ魅力的な方です。

 

そもそも何をしている方?

そもそも、彼がクリエイターだということすら自分は知らなかったわけですが、実際のところ、確かにクリエイターの一言では片付かないような生活をしておられるようです。

世界を飛び周りながら仕事を続ける理由を、多くの視点を持つためと語られており、生活の拠点もバルセロナやオーストラリアなど点々と移動しておられるようです。(曰く、ハイパーノマド)

関わるプロジェクトも、デザインやら映像制作から風力発電まで。

正直自分のモノサシでは図りきれません。

 

質問の答から

何より、その時代感覚には感銘を受けました。

質問に答える中で次々に出てくる持論・アイディアの斬新かつ突拍子のなさが素晴らしい。

それでいて、その裏には納得させられる理論が存在している。

彼の描く未来像は生々しく説得力を帯びていました。

それが何に由来するものかはわかりませんが、とにかく一貫した考えを持った方だと思います。

 

ただ一方で、上手く言葉にならないですが。

 

これは一種の毒なのかもしれない。というのが一番の感想だったりします。

人と違うことを考え、あまつさえ実行に移すとなれば、それは苦労が多いことと思います。

ただ、そこにはそれを意識させないカッコよさみたいなものがあって、そこがこの方の魅力の一つなのだろうと思います。

そうやって、できる気になってしまう、目指してみたくなってしまう。

スティーブ・ジョブズの弁を聞いた時にも似た感情になったことがあります。

こういった考えの持ち主には所謂歪曲フィールドが存在するのでしょうか。

 
今読めてよかった一冊。

高城氏という方を通じ、日本人として学生として、そして来年から社会人になる一人として、感じるものがあります。

生き方を考えさせられる。

そんな一冊でした。

このタイミングで読めてよかったと思います。

また、他にも何冊か本を出されているようなので、そちらも読んでみたいと思います。