11巻は管理職として葛藤 ー なれるSE!11巻
第11巻を早速購入!
なれるSEシリーズの第11巻が出ていました(12/10発売)ので、早速購入。
届くと同時に読み始め、そのまま読み終えてしまいました。
11巻は管理職に挑戦
さて、桜坂工兵はまたもや難題に悩むことになる訳ですが、今回は管理職。
工兵がいつもの感じで突如として管理職をまかされるというお話。
4巻のPMの時にも似たようなことがありましたが、今度はそれとは違いどちらかというと工兵の内面を中心に描かれます。
立場の逆転と葛藤
相変わらず、工兵の周りは理不尽なことのオンパレードなのです。
しかし、今回は管理職ということで、逆にこれまで工兵の被ってきた理不尽や難題を全く逆の側面から経験することとなります。
むしろ、工兵自身がその理不尽を他人に強要していることに気がつき葛藤します。
管理職とヒラの間の軋轢というのは、誰しもが一度は悩まされるであろう普遍的な問題だけあって、わかりやすい展開ではあると思います。
今回の新ヒロインはなんとハーフ
さて、その一方今回も新ヒロインが登場しました。
オーストリア人ハーフのリシーです。
なぜオーストリア人チョイスなのかは不明ですが、とってもかわいいです。
ハーフということで特徴的なキャラかと思いきや、この巻では他のヒロインに比べ若干キャラ薄な感じを受けました。
そして、立華さん梢さんなどのこれまでの常連との絡みが微妙に少ない。
梢さんに至ってはなんか放置されただけだし。
ああ、でもカモメさんとは逆に絡みが増えた気がする。
まぁ、今後に期待です。
技術というよりは経営寄りな感じ。
この巻の管理職と現場の対立という主題は面白かったと思いますが、シリーズ全体としての話の展開や、SEの技術的な話はほぼ皆無と言っていいと思います。
特に技術面に関しては、今回はほぼほぼ0でした。
どちらかというと、普通のサラリーマンの日常っぽい感じに仕上がっており、エンジニア感はあまりありません。
(もちろん細部においては、そういった用語が頻出しますが。)
そんなわけで、今回は小説としては面白かったものの、なれるSEシリーズとしてはまぁまぁといったところでしょうか。
次回に期待!
そんなわけで、11巻まできましたが、この間の最後は次回で明かされるであろう立華の秘密を予期させる形で終わっています。
とうとう、立華の謎が明らかになるのでしょうか?
そして、次巻から工兵は新卒を卒業。
2年目となります。
後輩ができそうな予感。
次巻も楽しみです。
できれば、橋本さんも出してね。